仮想通貨「ポリゴン(MATIC)」の発行枚数は?仕組みや特徴・将来性を解説

仮想通貨「ポリゴン(MATIC)」の発行枚数は?仕組みや特徴・将来性を解説

円安になると物価上昇を懸念し、円高になると株価の下落を心配することが多いですが、経済活動は多岐にわたるため、どちらが有利かは状況や立場によって異なります。

そんな不安定な状況が続く中で、仮想通貨のポリゴンやイーサリアムなどを耳にしたことはないだろうか。将来性のある仮想通貨とも言われている「ポリゴン(Polygon/MATIC)」仮想通貨に焦点を当てて紹介していきます。

ポリゴン(Polygon/MATIC)とは

暗号資産ポリゴン(Polygon/MATIC)は、2017年にイーサリアムのスケーラビリティ問題(スケーラビリティ問題とは、暗号資産の取引が増えることでネットワークが混雑し、処理が遅くなったり、手数料が高騰したりする状況を指します。)を解決するために開発された仮想通貨です。当初は「マティック(Matic)」として知られていましたが、2020年にメインネットがローンチ(launch”意訳:発表”)され、2021年に「ポリゴン(Polygon)」へとリブランディングされました。このポリゴン/MATICはその効果と信頼性から、多くの大手企業から支持を集めています。

「ポリゴン(Polygon/MATIC)」の発行枚数

ポリゴン(Polygon/MATIC)の発行上限は100億枚で、2017年11月に発行が開始されました。現在(2024年8月時点で)、そのうち約半分が市場に流通しています。

「ポリゴン(Polygon/MATIC)」の仕組み

暗号資産ポリゴン(Polygon/MATIC)は、イーサリアムブロックチェーンを補完する「レイヤー2(セカンドレイヤー)」技術を採用しています。そして、イーサリアムのトランザクション数が毎秒10~15件で取引手数料が数ドルから数十ドルであるのに対し、ポリゴン(Polygon/MATIC)は毎秒6,000~7,000件のトランザクションを処理でき、平均取引手数料は0.00002ドルです。

「ポリゴン(Polygon/MATIC)」の特徴

ポリゴン(Polygon/MATIC)の特徴としては下記があげられます。

セカンドレイヤープロジェクト

セカンドレイヤーとは、メインのブロックチェーンとは別に取引を処理する技術で、主にイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために用いられています。利点としては、メインのブロックチェーンに直接取引処理を行わないため、システムに負荷をかけずに迅速な処理が可能となり、スケーラビリティの問題を解決できることです。

低い手数料と高速な処理速度

イーサリアムでは送金ごとに数千円の手数料がかかることがありますが、ポリゴン(Polygon/MATIC)ではその手数料がわずか数円で済むことがあります。

環境に配慮したPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を導入

ポリゴン(Polygon/MATIC)チェーンはエネルギー効率が高く、CO2排出量が少ないのが特徴で、分散型コンセンサスを実現するためのアルゴリズムで、PoS(Proof of Stake)に基づく暗号通貨では、次のブロックの作成者がランダム選択と資産やステーク(掛け金)の複合的な要素によって決定されます。

デメリット

ポリゴン(Polygon/MATIC)のデメリットとしては、イーサリアムに比べまだまだ採用率が低く、セキュリティもイーサリアムに比べ劣る余地が存在し、また、日本円への両替は多くの場合イーサリアムを経由しなければならない点でしょう。

「ポリゴン(Polygon/MATIC)」の将来性

ポリゴン(仮想通貨)は、特にNFT領域で注目されており、アートや音楽などのNFT市場が盛り上がる中で、イーサリアムベースのNFTが高い”手数料”という課題に直面していました。これに対し、ポリゴン(Polygon/MATIC)は低い手数料とイーサリアムとの互換性を提供するため、理想的な選択肢となり、OpenSeaやRaribleなどのNFTマーケットプレイス、アディダスやプラダのNFTプロジェクト、またNFTゲーム「メイプルストーリー」など、様々な企業がポリゴン(Polygon/MATIC)に対応しています。

そして、2025年にはPolygon zkEVMのリリースによりトランザクション速度が改善され、イーサリアムの手数料高騰時の代替手段としての需要が高まると予想されています。企業の採用実績や技術革新により、最高値を更新する可能性も期待されています。

まとめ

さて、ポリゴン(Polygon/MATIC)について、その発行枚数や仕組み、特徴、そして将来性を解説してきましたが、いかがだったでしょうか。これから代替手段としても、主役級としても活躍していきそうな仮想通貨の予感がしますね。値上がりにももちろん期待しつつ将来の可能性として、ポリゴン(Polygon/MATIC)を検討してみるのも良いかもしれません。