2021年9月にICTコンサルタント会社の株式会社MM総研が調査、発表したデータによると2020年度の中古スマホ販売台数は前年度比13.5%増の185万台で、過去最高を記録しました。
またソフトバンクが中古スマホの販売を開始するなど、今後も販売台数は増加していくと予想されています。一昔前は、中古スマホなどの通信機器は情報漏洩などの危険性から敬遠されていたようにも思われますが、なにがあったのでしょうか。
そこで今回は、なぜ中古スマホが人気なのか、その理由を探っていきます!
もくじ
中古スマホが人気な4つの理由
ソフトバンクが中古スマホを販売するように、中古スマホ市場は今後も拡大していくと予想されています。その背景には大きく分けて4つの理由が考えられます。根本的にはスマホ価格を下げるという目的がありますが、それぞれについてまとめていきます。
中古スマホが人気の理由①:格安SIMなどによる2台目需要
ドコモのahamoやauのpovoなど、セカンドキャリアが増えてきていること、mineoなどの格安SIMの通信が安定していることで、スマホの価格を見直しを目的とした利用者が増えたことが中古スマホの販売台数増加に拍車をかけました。また、在宅勤務が主流になってきたことで、ビジネス利用目的の中古スマホの需要も高まりました。
中古スマホが人気の理由②:性能の向上
一昔前のスマホやガラケーは性能がそこまで高いものではなかったため、2年も使うと性能が大きく向上し、古いスマホではできないことが増えてしまうため、買い替えざるを得ませんでした。
例えば、筆者がスマホを持ち始めた10年ほど前、iPhone 4SからiPhone5になったときはモバイルネットワークが3GからLTE対応となり、通信速度が速くなりました。3G回線ではゲームをするにもかなりのストレスがかかるレベルでしたので、買い替えを検討したものです。
現在では5G対応スマホが出てきており、徐々にそちらへシフトしていくと考えられますが、現状は4Gでも十分満足のいく速度であるため、当面の間は5G対応のスマホの需要が高まるのはまだ先になりそうです。そう考えるとまだまだ中古スマホの需要は高いままになるでしょう。
中古スマホが人気の理由③:スマホ本体価格の高騰
円安の影響で、iPhoneの販売価格が上がったというニュースを耳にした方も少なくないでしょう。円安が背景での値上げがなされる前からも、スマホの本体価格は高騰しています。その背景には、スマホの中にも使われる電子基板に必要なレアメタルの価格が上昇していることと、途上国でのスマホ需要の拡大が考えられます。
そのような状況下において、「ただ連絡ができればいい」と考えている方に新品の最新スマホは高額なだけで、必要な昨日も最低限搭載されている中古のスマホであれば新品の3分の1から4分の1程度の価格で購入することができるため、そちらを選択する方が増えているのでしょう。
中古スマホが人気の理由④:SIMロックの原則禁止
2021年10月1日以降、通信事業者はSIMロックを掛けた状態で端末を販売することが原則禁止となりました。この背景には、当時総理大臣だった菅義偉氏が政権公約として打ち出していた携帯電話料金引き下げが大きく影響しました。
端末に紐づいたキャリアの回線でしか利用できないという制約がなくなり、中古スマホを購入することで通信費と合わせて本体価格も抑えて月々の固定費を抑えることができるようになってきました。
中古スマホ おすすめは?
中古スマホのおすすめはiPhoneシリーズ、特にiPhone8です。コロナ禍でマスクを外せない中、指紋認証による生体認証で操作が容易に行えること、性能的にも申し分ないことから人気となっています。Androidスマホも多く発表されていますがOSのサポート期間がiPhoneの OSに比べると保証期間が短いことから、購入後あまり長い期間使うことができないためiPhoneに人気が集まっているようです。
まとめ
政府の後押しもありスマホ価格が大きく削減することができるようになってきたことで、中古スマホの需要が拡大してきました。メルカリなどで安く購入して通信費も抑えて固定費を削減するのに大きく貢献すること間違いなしです。
ただし、中古のスマホはウイルスが仕掛けられていたりする危険性もあるため、スマホをどこで購入するのかも非常に重要です。しっかりと情報を見極め、快適な中古スマホライフを送りたいですね。